お知らせ

令和4年度 姫路市シニアオープンカレッジ(その2)

2023.02.01

姫路大学において,R4年度の公開講座「姫路市シニアオープンカレッジ」が開講され,教育学部の先生方による講演が行われました。その時の内容をご紹介します。今回は第2回目の内容になります。

1.目的

 姫路市シニアオープンカレッジの目標は生涯現役社会の実現に寄与することであり,その目的を達成するための地域貢献に寄与すること。

 

2.内容

第2回目の教育学部の畑宗平准教授による,『なぜ? 空は青く,雲は白く,夕焼けは赤い』という題目の講演では,「なぜ,自然は青色・白色・赤色と彩るのか?」という発問が行われ,夕焼けの再現モデル実験などの観察を体験しながら「自然現象の原理を自分の言葉で説明できる。」を目標とした科学的な解説が行われました。

今回の姫路大学での姫路市シニアオープンカレッジは皆が知っている虹を取り挙げ,「 虹(太陽光)って何色? 」という導入から始まった。太陽の光を分散させるプリズムを使って撮ったスペクトルの写真から,太陽は『いくつもの色の光』を放っていることを観察しました。次に,光の色の違いや光散乱の起こり易さの違いは波長で決まることの解説がありました。一番短い波長の光は 『 青い光 』であり散乱しやすいことや一番長い波長の光は 『 赤い光 』であり散乱しにくいことについて,身近な散乱現象の例(レイリー散乱の例:たばこの煙の色,青色の瞳,青空,星雲の色やミー散乱の例:たばこの吸った後の煙の色,雲の色)を写真で確認しながら説明が行われました。

シニアオープンカレッジの講演の様子
虹(太陽光)って何色?
光散乱の起こり易さは波長で決まる
同じ原理で空は青く・夕焼けは赤い
Rayleigh散乱とMie散乱 
実験で活用する化学反応
夕焼けの再現モデル実験の開始時
夕焼けの再現モデル実験の終盤

部屋の照明を暗くして行う実験では,ICT機器を用いて実験手順や実験器具の配置および実験中の変化の様子をプロジェクターに映し,夕焼けの再現モデル実験などが詳細に観察できるように配慮されて行われ,『なぜ? 空は青く,雲は白く,夕焼けは赤い』の原理についての解説の講義が展開されました。

今回の講義で最も興味深いことは,空が青く・夕焼けが赤いことは同じ原理で説明ができるという事でした。