OB・OGからのメッセージ
長瀬 美里(令和2年3月卒業)
専攻:幼児専攻
入学しようと思ったきっかけは?
子どもの頃に「保育の道に進みたい」という気持ちがあったものの、自分に自信がもてず、4人姉弟の2番目という事もあり進学には至りませんでした。結婚し家庭を持ってからも、やりたいと言えないまま大人になってしまった事に対する後悔が常に心にありました。「我が子には好きな道を選んで欲しい」と願う一方で、「自分自身はこのままで良いのだろうか」という考えが頭から離れませんでした。そのような中で、子どもを育てる責任の重さや家庭を取り巻く環境の大切さを改めて感じ、私も誰かの役に立ちたい、勉強してみたいという思いが強くなり進学を決意。夫、義母が快く賛成してくれた事もあり、子育てとの両立を目指して通信制を選択しました。
本学の魅力は何だった?
入学後は試験やスクーリングの日程を確認し、学習計画を立てることからスタートします。学習のペースや家族の予定に合わせて会場や日程を選択できる為、家事育児との両立が叶いました。定期的に行われる相談会では、履修の不安や小さな疑問にも丁寧に応じていただいたことで、やるべきことを可視化する事が出来ました。
レポートや試験も初めて経験するスタイルでしたが、評価基準が明確な事で何を問われているのかを捉えやすく、集中して取り組むことが出来ました。また、パソコン上でのレポート入力や、ネット上での成績確認・スクーリング申請が可能で、時間を有効に使える事もポイントです。添削済みのレポートには先生方の温かいコメントが添えられ、励ましの言葉や丁寧なアドバイスを頂けるのでモチベーションアップにも繋がります。スクーリングで初めてお会いした先生が私のレポートや実習記録を覚えていて下さった時には、沢山の生徒がいる中で真剣に向き合ってくださる事に感動しました。
普段は家で学ぶ通信学生にとって、スクーリングは先生から学ぶ事が出来る貴重な機会です。本校も地方会場もどちらも参加しましたが、熱意のある先生ばかりで、あっという間に時間が過ぎていきました。座学だけでなく実践的なグループワークや製作等、充実した授業内容で自宅での学習がより深いものになったと感じています。また、共に学ぶ仲間は現場で働いている方も多く、実際の事例を用いたディスカッションなどはとても刺激的で勉強になりました。性別や年齢、環境の違いを超えた仲間との学びは、私にとって大きな財産です。
学び始めるまでは「通信での学習は自分との闘い」と身構えていましたが、先生、仲間、事務の方、沢山の方々との繋がりの中で学ぶことができた価値ある2年間だったと感じています。
卒業後の進路は?
在学中に実習幼稚園から声を掛けていただき、現在は副担任として勤務しています。子どもの命を預かる責任の重さを感じながら、気づきと学びに満ちた充実した日々を過ごしています。また、家庭を持ちながら仕事をする中で、保育者の働きやすい環境作りの大切さを改めて感じました。保育に携わる人が安心して笑顔で無理なく働ける、子どもとじっくり向き合える環境作りにも貢献出来たらと考えています。子どもの見えない心に寄り添うことができる保育者を目指して、いずれは大学に進学して児童心理を学ぶ事も視野に入れています。自身の家庭とのバランスを大切にしながら、やりたい事を形にする喜びを忘れず、学びを深めていきたいです。