お知らせ
2022 年度 姫路大学教育学部「臨床実習成果発表会」
2023.04.01
令和 5 年 3 月
姫路大学において、2022 年度教育学部「臨床実習成果発表会」が行われました。
コロナ禍のため2年間、対面学習を余儀なくされ、病院での実習に対する不安も見られましたが、実習生が真摯に取り組み、各自の目標達成に向けて頑張り通しました。
臨床実習を終えた 3 年生の学生(20 名)が医学及び看護学の知識や技術を医療現場で実際に見学・観察・体験する中で、修得した内容をまとめ、その成果を口頭で発表している様子をご紹介します。
1.目標
臨床実習は養護教諭養成課程のカリキュラムに基づき学習した医学・看護学等の知識及び技術を、臨床を通して「看護の知識・専門性」の深化及び向上を図るための統合学習として位置づけられています。臨床実習では病児やその家族への理解を深めるとともに、地域の医療システムや医療スタッフの役割、地域関係機関との連携について学び、看護の役割及びその活動の概要が説明でき、養護教諭として必要な基本的技能を修得することを目標としています。
2.内容
本学教育学部の実習生は「医学及び看護学の知識・技術」「病児やその家族へのケアと心の理解の深化」「看護師から学ぶコミュニケーション技法」など、各自の設定したテーマについて病院・患者のそれぞれの視点に立って、問題意識を持ち臨床実習に臨みました。
医療現場で看護師など医療スタッフの患者への援助や接し方などを見学する中で、看護師と養護教諭の職務の共通点に気づき、心身の健康への認識を深めながら養護教諭を目指すうえで必要な資質・能力を高める学びや体験について、養護教諭になるために必要な自身の課題と展望などが報告されました。
「臨床実習成果発表会」は、実習を無事終えた学生から養護教諭になるという強い決意が感じられる発表内容でした。
3.学生の学びの声より
臨床実習を終えた学生からは、養護教諭が職務を遂行するうえで求められる資質・能力は、「観察力・判断力・対応力」と「報告・連絡・相談」を徹底するコミュニケーション能力」であるとの声が聞かれました。
また、「病院内の様々なスタッフとの連携による多様な視点から最善の支援を提供すること」「患者の思いや考えをくみ取る力で信頼関係を築くこと」「患者の表情の変化で様態を判断し的確な行動を取ること」など10日間(病院 7 日間)の実習を通して、看護師の活動の観察により得た学びを忘れずに「養護教諭として児童・生徒へのケアの在り方を意識して、一層スキルを高めていきたい。」などの声がありました。