教育学部の教育方針(3つのポリシー)
本学部は、本学の建学の精神を理解し、ディプロマ・ポリシーに掲げた能力をカリキュラム・ポリシーに定めた教育を受けることで、教育専門職として社会に貢献できる人材を求める。そのため、次に示す「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体的態度」を兼ね備えた学生を入学者として受け入れる。
「知識・技能」
・高等学校卒業あるいは通常の課程による12年の学校教育修了までの学力を有する人
・保育・教育に必要な語学(国語・英語)、数学、社会、理科、音楽等に関する基礎的な知識・技能を有する人
「思考力・判断力・表現力」
・保育・教育を目指す上で、適切な思考・判断ができる人
・知識や経験をもとに、自分の考えを表現できる人
「主体的態度」
・人に対して親身に接する態度や協働する力のある人
・保育・教育の専門職を目指す意志や自ら学ぶ意欲がある人
本学部は、ディプロマ・ポリシーに掲げた資質・能力を養うための教育課程を編成する。教育課程は【共通教育科目】【専門教育科目】【卒業研究】の3区分とする。【共通教育科目】には、「人文」「社会」「自然・健康」「外国語」「情報」「ゼミ」を配置し、それらの学修を通して、幅広い視野と保育者・教育者として必要な資質・能力・態度の基礎を身につける。【専門教育科目】は、「教科科目」「教職科目」「保育等科目」「養護科目」の4区分で構成され、小学校教諭一種免許状、幼稚園教諭一種免許状、養護教諭一種免許状及び保育士資格を取得するため、必要な知識・技能の修得を目指す。保育・教育に関する専門教育科目を通して、こどもの成長・発達に関する知識・理解、教育的実践力や指導力、子育て力、発達支援に資する実践力等を身につける。【卒業研究】では、各専門分野で自ら課題を設定し、課題探究力や問題解決力等を身につける。
このように、保育・教育に関する全般的な知識・技能の修得を基盤とし、保育・教育の実践に必要な専門的な指導力が修得されるよう科目を配列し、効果的に履修できるよう教育課程を構成している。
科目は教育課程で養う資質・能力に応じて、次の通りに配置する。
①幅広い視野と知見を身につけるために、【共通教育科目】として、6区分に分け、「憲法」「英語コミュニケーションⅠ」「情報リテラシー」「基礎ゼミⅠ」等の科目を設置する。
②保育・教育に係る基礎的知識を身につけるために、「教職論」「保育原理」「教育原理」「教育課程論」等の科目を設置する。
③保育者・教育者として必要な倫理観や態度とともに保育・教育に対する強い使命感や責任感を身につけるために、「教育心理学」「道徳教育論」「教育相談」等の科目を設置する。
④保育・教育に係る専門的な指導力(保育力・授業力・学級経営力等)を身につけるために、「教育方法論」「各教科等指導法」「教育実習」「保育内容」「学校・学級経営論」等の科目を設置する。
⑤職場や地域等において他者と協働できる社会性やコミュニケーション能力を身につけるために、「特別支援論」「生徒指導・進路指導」「外国語(英語)」等の科目を設置する。そして、国際的な視野を広げ、グローバルなコミュニケーション能力を身につけるために、「海外研修」の科目を設置する。また、地域との連携・協働のために、「地域ボランティア」を必修科目として設置する。
⑥協力して教育的課題を解決するために必要な教育的実践力を身につけるために、「教育実地研修」「総合的な学習の時間の指導法」等の科目を設置する。
⑦専門職として保育・教育の総合的知識をもち、自己研鑽を積みながら社会に貢献できる力を身につけるために、「教職実践演習」「卒業研究」等におけるグループワークやディスカッション及びプレゼンテーション等の活用による主体的学修姿勢により、生涯学び続ける能力と姿勢を身につける。
授業は講義、演習(実技・実験など)、学外実習(教育実習、保育実習等)、少人数での専門研究・卒業研究を通して、能動的な学修の取り組みにより、自己課題の克服や保育・教育に必要な資質・能力の伸長に努める。講義では、テキストと共にICT関連機器を活用し知識や技能の修得を図る。また、講義に先立つ事前学修や講義後における課題等の事後学修を提示し、授業外での自己学修の促進を図る。演習では、単独もしくはグループで思考力を高め、主体的な課題解決へと導き、実践的な実習へ繋げる。実習では、これまでに獲得した知識・技能等を総合的に活用し、自己課題の克服や保育・教育に必要な資質・能力の伸長に努める。
学生の学修状況については、教員による評価に加えて、ポートフォリオによる学生の自己評価や学生同士の相互評価の活用を行う。
本学部は、本学の建学の精神である「教育の目的は、人に愛される人、人に信頼される人、人に尊敬される人の育成にある。」に則り、「共生の心」を備え、豊かな人間性と広い世界観をもって、社会に貢献できる教育専門職を育成することを目指している。そのため、以下の資質・能力を身につけ、所定の単位を修めた者に「学位(教育学士)」を授与する。
①社会人としての幅広い視野と知見
②保育・教育に係る基礎的知識
③保育者・教育者として必要な倫理観や態度とともに保育・教育に対する強い使命感や責任感
④保育・教育に係る専門的な指導力(保育力・授業力・学級経営力等)
⑤職場や地域等において他者と協働できる社会性やコミュニケーション能力
⑥協力して教育的課題を解決するために必要な教育的実践力
⑦専門職として保育・教育の総合的知識をもち、自己研鑽を積みながら社会に貢献できる力