大学の諸活動に関する各種方針
●方針
本学の理念及び目的の実現に向けて、高等教育機関として社会的要請に対応するため内部質保証システムを構築し、自らの責任において恒常的及び継続的な教育研究水準の維持・向上に取り組む。
●実施体制・役割
全学的な内部質保証については、学長の責任の下、大学協議会を最終審議機関として位置付け、計画の策定と実施において教育改善・内部質保証会議に指揮・命令を行う。 教育改善・内部質保証会議は、全学的な教育研究水準の向上を図る上で、内部質保証の推進に責任を負う。 自己点検・評価委員会は、教育改善・内部質保証会議からの命令を受け、3年に1度、点検・評価報告書の作成を行う。
学部での内部質保証については、自己点検・評価委員会の下部組織として、各学部の自己点検・評価部会が主体となり、 日常的に各委員会等で行っている施策・業務について検証を行う。
●手続き・運用
教育改善・内部質保証会議による計画を大学協議会にて審議・決定し(Plan)、教育改善・内部質保証会議から教授会・研究科委員会を通じて全学に伝達され、 教育活動の展開を行う(Do)。各学部・研究科の自己点検・評価部会等にて教育の有効性の検証を行い、 教授会・研究科委員会を通じて教育改善・内部質保証会議にて全体的な教学マネジメントの適切性について検証を行う(Check)。 教育改善・内部質保証会議はこれらの検証結果に基づき、大学協議会へ報告し改善に努めていく(Action)。自己点検・評価結果については、 自己点検・評価委員会が報告書を作成し、学内外に公表する。
●求める教員像
1.本学の建学の精神である「教育の目的は、人に愛される人、人に信頼される人、人に尊敬される人の育成にある」に賛同・共感し、その目的のために熱意を持って教育・研究に取り組むことのできる人。
2.看護学部においては、建学の精神に則り、生命を尊重し、人間の尊厳と権利に関する深い洞察力を持ちながら、人々の健康と福祉の向上に貢献する看護の専門家を育成するという教育目的を理解し、本学の教育・研究活動の発展に寄与できる人。
3.教育学部においては、建学の精神に則り、将来のわが国を担うこども達の育成という崇高な任務を自覚するとともに、広い視野から現実の課題を直視し、一人ひとりを大切に育んでいこうとする強い使命感を持つ教育の専門家を養成するという教育目的を理解し、本学の教育・研究活動の発展に寄与できる人。
4.教育学部通信教育課程においては、教育基本法の精神に則り、通信の方法によって、高い徳性と幅広い教養を与え、幼児・児童及び生徒に関する専門教育を施し、もって人に愛され、信頼され、尊敬される人材の育成という教育目的を理解し、本学の教育・研究活動の発展に寄与できる人。
5.看護学研究科においては、人間に関する高い学識をもち、人々の健康と生活の支援を科学的に探究し、その支援の考究を自立して行うことができ、看護学の発展に寄与できる教育・研究者を育成するという教育目的を理解し、本学の教育・研究活動の発展に寄与できる人。
●教員組織の編制方針
文部科学省の大学設置基準、大学院設置基準に則った専任教員を配置するとともに、大学及び各学部・研究科の教育目標、 アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシーなどの各種方針に基づく教育や学生支援の実現に必要な教員組織を編制する。
●学生支援に関する基本方針
大学の理念・目的を踏まえ、学生一人ひとりの個性・能力を十分に把握しそれらを最大限引き出すことを目指し、 入学から卒業・修了まで一貫してきめ細やかな学生支援を行うため、学生支援の方針を掲げている。 学生に対する修学支援、生活支援、進路支援の方針の各項目を設定している。
【修学支援】1.学生が学修を円滑に進めることができるよう、教職員が連携し、適切な相談・指導を行う。また、障害のある学生については、「障害のある学生への支援に関する基本方針」に基づいて支援する。
2.学生が自ら意欲的に修学を進めることができるよう、設備環境の整備に努める。
3.成績不振の学生、留年者、休学者、退学希望者の状況を把握し、教職員が連携して適切な指導と対応を行う。
4.大学独自の奨学金制度を整備し、意欲のある学生に経済的な支援を実施する。
1.学生の主体性や社会性の向上に資するため、部活動・同好会活動に積極的に取り組むことができるよう支援を行う。
2.学生が心身の健康を保持できるよう、適切な健康管理やカウンセリングを行う。
3.ハラスメント防止に取組み、相談・解決の体制を整備する。
1.教務・学生・厚生課 就職支援係を中心に関連部門が連携し、学生一人ひとりのキャリア支援を行う。
2.各学年に合わせたガイダンスやセミナー等の充実を図り、就職意識の向上を促す。
3.看護師・保健師・助産師国家試験や教員採用試験の合格に向けて、模擬試験・対策講座等の支援を行う。
●障害のある学生支援に関する基本方針
姫路大学は、障害者基本法および障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律その他の法令の定めに基づきに基づき、 障害の有無や程度によって分け隔てられることなく、人格と個性を尊重しながら障害についての理解を深め、共に学ぶ場を実現することを目指す。
【基本方針】- 1.機会の確保
- 本学に在籍する全ての学生に公正な修学の機会を確保する。また、全ての学生に質の高い同一の教育を維持する。
- 2.情報公開
- 障害のある大学・大学院進学希望者や在籍者に対し、受入姿勢・方針を公開する。
- 3.合理的配慮の決定過程
- 障害のある学生からの要望に基づき、関連部署が連携して支援内容を協議し、個別に支援計画を策定する。また、支援計画については当該学生と十分な合意形成・共通理解を得て行う。
- 4.合理的配慮の提供
- 情報の保障、コミュニケーションの配慮、公正な試験、成績評価等、必要な合理的配慮を行う。また、学生が安全かつ円滑に学生生活を送れるよう、学内の環境整備に努める。
- 5.支援体制
- 各学部・研究科および事務局等の関連する全ての部署が連携して全学的な体制で行う。
本学の理念及び目的の実現に向けて、学生の学修及び教員の研究活動を推進し、教育研究等環境に相応しい図書館、学術情報サービス、ネットワーク環境等の充実を図るとともに、適切に維持・管理する。
本学の理念及び目的の実現に向けて、大学が有する知的・人的財産を活用することにより、教育研究活動の活性化とその成果を地域社会に還元し、文化及び地域社会の発展に貢献する。
●基本方針
本学の理念や教育・研究の目的に沿って、適切な管理運営に努めるとともに、ガバナンスの強化に努める。 また、本学の持続的発展のため、安定的な財政基盤確立のもと、中長期の事業計画を策定・公表し、健全な管理運営を図る。
<大学運営>・学長のリーダーシップのもと、大学の適正な運営を図ることを目的として、教育研究の充実及び推進のため、公正な手続により管理運営を行う。
・教育研究を円滑に支えるため、教職員が意欲をもって遂行できる業務プロセスを、効率化と付加価値向上の観点により実施することに努める。
・関係法令を順守し、積極的な情報公開を通じてコンプライアンスを徹底し、大学運営の透明性の確保に努める。
<財務>・教育研究を支える財務的基盤をより安定的なものとするために、コストを意識した効率的な運営を図ると同時に、学術の進展、社会の発展を踏まえた選択と集中による積極的な財政施策を実行する。法人全体の中・長期事業計画を策定し、それに基づく予算管理及び予算執行を行う。