学長あいさつ
羽ばたこう 姫路大学で 輝かしい未来のために!
姫路大学 学長 郷間 英世
姫路城の東、獅子舞で有名な大塩天満宮の近く、大学の教室からは南に光る播磨灘と瀬戸内の島々を、北には牧野富太郎博士がノジギクの群落を発見した日笠山を望むことができます。
大学とは何をするところでしょうか。私たちと学んでほしいことが三つあります。
一つめは、大学生活を通して自分について考え、可能性を追求することです。皆さんは、自分とは何か、社会で生活することの意味、将来どのような人生を送るのか、など様々な課題を持ちながら生きています。自分自身の夢を見つけ、自分自身の旅をしていくのがそれぞれの人生です。
現代社会は、AIなどの先進技術が進む一方で、ウクライナやパレスチナでは悲惨な争いが続いていており、解決困難な問題はますます大きくなってきています。大学は、批判的な思考や豊かな想像力を養う時間と機会を提供したいと考えます。
二つめは、大学は仕事を身につける準備の時で、そのための資格を得ることも大切です。姫路大学には、看護学部看護学科と大学院、及び教育学部こども未来学科とその通信教育課程があります。看護学部では看護師、保健師、助産師の国家試験の受験資格が取得できます。教育学部では小学校や幼稚園の教諭、保育士、養護教諭、児童指導員などの資格を取ることができます。みなやりがいのある仕事です。姫路大学は、皆さんの未来を豊かにするための環境と熱い心でお待ちしています。
三つめは、大学での自由な時間と人間関係を活用してほしいということです。アルバイトをすること、旅に出かけること、ボランティア活動、大学の海外研修プログラムへの参加、スポーツなどのクラブ活動を通して様々な経験ができる時です。また、新しく出会った人たちと語り合う中で生涯の友人を見つけることは、これからの人生を豊かにすることでしょう。
姫路大学で有意義な学生生活を過ごしてください。私たち教職員はそのために一生懸命力添えいたします。そして、大学の建学精神である「人に愛され、信頼され、尊敬される人」になる礎を築いてほしいと思います。