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【学生活動紹介】姫路の未来を語る大学生の挑戦。市政とつなぐ学生の姿

2025.09.19

「こども・若者や子育てをする人が幸せに、希望を持って暮らすことのできるまちを作る。」
姫路市こども・子育て会議は、そんな理想の実現に向けた取り組みを進める重要な場。
この会議に唯一、学生の委員として参加しているのが、教育学部4年生の根本さん。
彼女の取り組みやこれからのみちについて聞いた。

教育学部 4年生 根本 智咲さん
兵庫県立加古川北高等学校 出身

 

学びの先にある、公的な場への第一歩

委員の公募に応募したきっかけは、ゼミの担任で会議の委員も務める先生からの誘いであった。
「大学で学んだ子育て支援などについて、実際にどのように施策が制定されているのかを自分の目で見て、学びを深めたいと思いました。」
 
参加する前の行政へのイメージはどこか他人事のように感じていたが、会議に参加したことでその意識は一変、
「どのような支援が必要とされていて、どのように活用されているかなどを聞く中で、市がしっかりと子ども・若者に目を向けてくれていることを強く感じました。」
と根本さんは語ります。
中でも印象に強かったのは「ファミリー・サポート・センター」についての議論。
ボランティアとして関わった経験があったため、親近感を持って議論に参加することができた。
会議での議論とこれまで取り組みが、現実に結びついた瞬間であった。
 

若者の視点が変える、未来への道筋

専門家や行政職員が参加する会議の場で、根本さんは自身の役割を明確に認識している。
それは、「若者当事者」としての視点からの意見や、周囲の若者の声を共有すること。
「どのような方法であれば子どもや若者に情報が伝わりやすいか、どのような支援があれば助かるかという若者当事者としての視点からの意見を共有できるのではと感じています。」
 
ただ自分の意見を述べるだけでなく、行政側が「どのような情報を欲しているのか」を常に意識し、耳を傾けることを心がけている。
「授業で得た学びをより深めることができると思っています。また、今後、周囲に子育てのことで困っている人がいれば、市内で運営されているサービスや制度をお伝えすることができる機会もあるのではないかと考えています。」
 
入学前は人前で話すことが苦手な引っ込み思案な性格だったと言う。しかし、今では放課後等デイサービスでアルバイトをしながら、将来は「子どもとも大人とも一人一人と向き合い、誰からも信頼される人」になることを目指しています。
 
「やっておいた方がいいけど面倒だなと思っているのであれば、是非やってみてほしい。」
苦手なことと向き合い、様々な経験と学びを得た、彼女だからこその「後輩たちへのエール」であった。

彼女のみちはこれからも続く。

 

周囲が語る、その素顔

  • 姫路市総合教育監 加藤 聡 様

意見を述べる姿や朗らかな挨拶から、とても頼もしい大学生だなと感じています。
相手の話を聴いてから、自分の意見やアドバイスを伝えるコミュニケーションの取り方は、会話の“間合い”が心地よくて印象的でした。
彼女の「聴く姿勢」があったからこそ、子どもたちも参加する「こども・若者会議」の場でも、気兼ねなく自由に意見を言える安心な空間が生まれたんだと思います。
大学生がこうした公的な場で活躍してくれることには、私たちも大きな期待を寄せています。
  

  • 教育学部 2年生 水谷 凛音 さん (兵庫県立姫路南高等学校 出身)

周りの人を安心させてくれる人です。私たちが一緒に参加するイベントでも、子どもたちに温かく声をかけてくれるので、楽しく活動できています。「昔は自分から意見を出すことも、人前で話すことは苦手だった」と聞いてとても意外でしたが、とても頼りになる先輩です。

 

  • 教育学部こども未来学科 藤重 育子 准教授 

『色んな経験を積んで、変わりたいんです』と聞いた時には、先を見通している学生だなと感じましたね。今では様々な課外活動に積極的に関わってくれていて、顕著に成長が感じられます。率先力や協調性を彼女自身の武器として、社会で活躍してくれることを願っています。

 

  • PROFILE
    根本 智咲さん 教育学部 4年生(兵庫県立加古川北高等学校 出身)

    趣味:イラストを描くこと
    大学で子育て支援について学ぶ傍ら、姫路市子ども・子育て会議の委員として活躍。
    また、放課後等デイサービスでのアルバイトや、ゼミの先生の活動サポートにも積極的に参加し、様々な経験を積んでいる。
    子どもとも大人とも一人ひとりと向き合い、誰からも信頼される人になることを目指している。